Nikon ZRには、これからのファームウェアの予定がいくつか出ています。先に、一枚の図にまとめました。
2026年内にVer.2.00、2027年中にOpen Gate。買ったあとに機能が増えていくのは、これから買う人にとっても魅力です。ただ、予定の中には、中身まで決まっているものと、まだ「目指している」段階のものが混ざっています。そこを分けて、今から買う判断にどう使うかを考えます。
ZRは自分で買って使っています。ほかのカメラと撮り比べた記事ではありません。予定はニコンの発表(2026年9月8日)をもとに、11月1日に確認しました。
決まっていることと、まだ分からないこと
予定を並べると、中身の詳しさにかなり差があります。
| 予定 | 時期 | 中身 |
|---|---|---|
| Ver.2.00:H.265でLog3G10/REDWideGamutRGB | 2026年内 | 発表済み |
| Ver.2.00:H.265 Logの高感度ノイズ低減の調整 | 2026年内 | 発表済み(何段階かは未発表) |
| Ver.2.00:R3D NEのフォーカスピーキング | 2026年内 | 発表済み |
| Open Gate記録 | 2027年中が目標 | 解像度・フレームレート・記録形式は未発表 |
| アナモルフィックのデスクイーズ表示 | 2027年中が目標 | 詳しい中身は未発表 |
| RED CONTROL/PROからのリモート操作 | 未発表 | REDのアプリの更新で対応予定 |
| NIKKOR Z CINEMA T1.9 VV(計9本) | 未発表 | 50mmからの開発発表のみ |
出典:ニコン・ZR用ファームウェアVer.2.00の開発(2026年9月8日)、シネマレンズの開発(同日)、ZRのダウンロードセンター(11月1日確認。最新はVer.1.11)
Ver.2.00は、買う理由に入れていい
中身が決まっているVer.2.00は、買う理由に入れていいと思います。なかでも大きいのが、H.265でREDの色の設定(Log3G10/REDWideGamutRGB)が使えるようになることです。
ZRのRAWのR3D NEは、色を大きく作り込める代わりに、1TBのカードで約35分しか撮れません。H.265なら、同じ1TBで約330分です(設定が違うので画質の比較ではありません)。Ver.2.00で、軽いH.265でもREDの色の設定が選べるようになれば、YouTubeや旅の動画でも色を作り込みやすくなります。くわしくはR3D NEとH.265の記事とVer.2.00の記事にまとめました。
ただ、「2026年内」の予定で、11月1日の時点ではまだ来ていません。今日すぐ使える機能ではないことは、頭に入れておきたいところです。
Open Gateが目当てなら、待ってもいい
逆に、Open Gateがいちばんの目当てなら、詳細が出るまで待ってもいいと思います。
ZRのセンサーは、写真と同じ横3:縦2の形をしています。今の動画は横長の16:9なので、センサーの上と下を少し使わずに記録しています。Open Gateは、その上下も含めて、センサー全体を記録する機能です。
うれしいのは、あとから縦の動画を切り出すときです。16:9の動画から縦長に切り出すと、高さは動画の高さまでしか使えません。センサー全体を記録しておけば、ZRの写真の大きさで計算すると、高さを約1.2倍使えます。横のYouTube用と縦のショート動画用を、一回の撮影から作りやすくなります。
ただ、発表されているのは「2027年中の対応を目指して開発」まで。解像度、フレームレート、記録形式、熱で止まらずに撮れる時間は、まだ分かりません。
仕事や作品で、今すぐ特定の条件のOpen Gateが要るなら、今それができるカメラを選ぶほうが確実です。将来のファームウェアは、今必要な機能の代わりにはなりません。
写真が中心なら、予定は気にしなくていい
今回の予定は、Ver.2.00もOpen Gateも、すべて動画の機能です。写真が中心なら、この予定で判断を変える必要はありません。
写真の面からZRを見るなら、画素数が足りるかのほうが大事です。そこはZRの画素数の記事で、人の目が見分けられる細かさから計算しました。
買う前に確かめる順番
予定に振り回されないように、自分なら次の順番で考えます。
- 今のZRで、撮りたい物が撮れるか
- 記録形式、カード、レンズ、編集の環境まで含めて、ふだん使いで困らないか
- Ver.2.00の3つの機能が、自分の撮り方に効くか
- Open Gateなど2027年の予定は、来たらうれしいおまけとして見る
この順番なら、予定が遅れたり中身が変わったりしても、買った判断は崩れません。
自分がZRを選んだ理由
自分がZRを選んだのは、写真も動画も、できるだけきれいに残したかったからです。人の目から考えると写真は2450万画素で足りて、動画は6KのRAWを本体に残せる。比べた5機種の中では、それができるいちばん安いボディーでした。ZRの画素数の記事
今も写真と動画の両方で使っていて、淡路島のNook The Wharfの記事の写真もZRで撮りました。