扉を開けて、5分もたたないうちに「ここ、いいな」。翌朝、2階のブラインドを開けたら、彼女がひとこと「天国」。

淡路島のNook The Wharf(ヌーク・ザ・ワーフ)は、今回の旅行でいちばんよかった場所です。この2つの瞬間だけでも、もっと長くいたかったと思います。1泊2人で、予約内容に記載された合計は81,180円。自分は納得できる金額でした。

ただ、9月の夜は虫にかなり困りました。窓の閉め方や照明など、泊まる前に知っておきたいことは注意点編にまとめています。

広いウッドデッキに置いた二つの白い椅子と、その先に広がる海と空
海へ向けて椅子を並べたウッドデッキ。ここでゆっくり過ごすことを楽しみに来ました。

今回の宿泊

項目今回の宿泊
時期2026年9月、金曜日から1泊
人数大人2人・1室
支払額予約内容に記載された合計81,180円(交通費と持ち込み食材は別)
滞在15時30分ごろ到着、翌日11時チェックアウト
天気夕方は曇りで夕日は見えず。翌朝は薄い雲のある青空
食事夕食は持ち込んだ食材ですき焼き。朝食は用意された食材を自分たちで調理

ここを見つけてくれたのは彼女でした。部屋から海を一望できることと、広いウッドデッキに惹かれて予約しました。

Nook The Wharfの外壁と、建物の横にある階段
外から見たNook The Wharf。外からは、海側の大きな窓は見えません。

扉を開けて、5分もたたずに「ここ、いいな」

外からは大きな窓も海も見えなくて、最初は「……これかな?」というくらいでした。チェックインの説明は丁寧で、いただいたウェルカムドリンクもおいしかったです。

木のテーブルに置かれた、柑橘の薄切りと氷が入った二つのグラス
チェックインのときにいただいたウェルカムドリンク。

入ってまず感じたのは、涼しさと、すっとする空気。エアコンは21℃くらいだったと思いますが、寒くはありませんでした。木と柑橘の間のような、ごくほのかな香りがしました。

玄関と部屋の区切りがほとんどなくて、目の前にいきなり大きな窓。その向こうにウッドデッキ、さらにその先に空と海。

二人で「きれい……」と言いながら見渡すと、ソファもカウンターキッチンもすっきり整っていて、天井も高い。事前に見た写真より、実物のほうが数倍よかったです。入って5分もたたないうちに、ここを選んでよかったと思いました。

ひと通り見たら、もうソファへ。デッキの椅子と海と空を眺めているだけで、十分くつろげました。

木の床のリビングに置かれた青いソファと、本が並んだ壁の棚
海を眺めてくつろいだリビングのソファ。

ハンモックで過ごした30分が、いちばん好きでした

ウッドデッキは想像よりずっと広くて、部屋から端までは「歩いていく」と言いたくなるくらい。海も近いです。デッキの先には護岸がありますが、デッキからの目線だとほとんど見えなくて、そのまま海が広がっているように見えました。

椅子を二つ並べて、自分はハンモックへ。30分くらい揺られていました。彼女は椅子に座って海を眺めていて、ハンモックからその姿と海を見ている時間が、すごく幸せでした。

ガラス越しに見える白いハンモック、段差のあるウッドデッキと海
室内から見たハンモック。ここで30分くらい揺られていました。

風はそよ風くらいで、汗をかかない暖かさ。潮の匂いも強すぎませんでした。

Nookが用意しているプレイリストを流すと、美術館で流れていそうなBGMに波の音が重なります。スマホはほとんど触らず、体の力が抜けていく感じでした(カメラはかなり触りましたが)。公式の「なにもしないを楽しむ」って、こういうことか、と。

夕日が見えなくても、夕方はきれいでした

この日は曇っていて、楽しみにしていた夕日は見られませんでした。それでも、海と空がだんだん暗くなって、部屋の暖色の照明が少しずつ目立ってくる様子はきれいでした。

お風呂は、まだ外が見える時間に

夕食の前、暗くなり始めたころにお風呂へ。白い浴槽は広く、身長170cmほどの自分でも足を伸ばせました。

お湯に浸かると、目線がデッキとほぼ同じ高さになり、外に置いた椅子と空が見えます。窓が曇って海をずっと眺めることはできませんでしたが、デッキの椅子が見えるだけでも気分はリゾートです。水面に照明が反射して、天井に水の影が揺れていました。

このキッチンで、ご飯を作って食べる

テーブルから見たカウンターキッチン。棚にグラスや瓶が並び、手前に調理器具と水栓がある
テーブルから見たキッチン。食器や調理器具がまとまっているところも気に入りました。

夕食は、持ち込んだ食材ですき焼き。備え付けの鍋を使って、室内で食べました。

木の内装と暖かい照明の中、そろった食器で食べるすき焼きは格別でした。食器の雰囲気がそろうだけで、台所ってこんなにすっきり見えるんですね。お米と炊飯器、ミネラルウォーターが用意されていたのも助かりました。

ハンモックやソファで過ごした時間を振り返りながら、夕食中にふと思いました。

「家を建てるなら、こういう家がいいね」と、二人で何度も話しました。

夜は虫に困り、ゲームはベッドで

20時ごろ、すき焼きを食べ始めてから室内の虫に気づき、しばらく対応に追われました。そのあとはベッドでSwitchを遊びました。この時点では正直、「虫さえいなければ最高なんだけどな……」という気持ちでした。当日の状況と窓・照明の注意点は注意点編に書いています。

寝たのは2階のベッドです。虫を見たくなかったこともあって、寝室の1階・2階の大窓と、ガラス張りの玄関にはブラインドを下ろしました。

部屋は全体的にきれいでしたが、寝具には少しシミのように見える箇所がありました。寝心地は普通。ただ、耳を澄ますと聞こえる波の音が心地よく、うるさいとは感じませんでした。

朝6時半、ブラインドを開けた瞬間

翌朝6時30分ごろ。2階のブラインドを開けた瞬間、窓いっぱいに水色と淡い白の空。その下に、水平線まで続く海。

うっすら雲がかかっていて、光は白く明るいのに、やわらかい。それを見た彼女が「天国」と言いました。自分も同じことを思いました。

2階で寝て正解でした。

大きな窓越しに、二つの椅子、海、薄い雲の広がる青空が見える
2日目の朝、大窓から見た海と空。

朝風呂からの景色もおすすめ

朝のお風呂からは、明るい海と空、デッキに並べた椅子が見えました。夕方とはまた違う景色です。

手前に白い浴槽、その向こうにウッドデッキと二つの椅子、海と青空が見える
浴槽の高さから見た、朝の海と空。

朝食を作って、コーヒーを飲む

朝食は、用意されていた食材でサンドを作りました。サンドとヨーグルト、フルーツ、牛乳で、自分たちにはちょうどいい量。豚肉はもう少し多くてもよかったかなと思いましたが、サンドはおいしかったです。

肉と葉野菜を挟んだサンドと目玉焼きが白い皿に載り、奥にグラスやカップがある
自分たちで作った朝食のサンド。目玉焼きと一緒に盛り付けました。

オリジナルブレンドのコーヒーは、すっきりした味。淡路島の牛乳も、すっきりした甘みがおいしかったです。海を見ながら飲んでいるせいも、たぶんあります。

朝の予定は、あまり詰めないほうがよかった

6時半に起きたのに、朝食を作って身支度をしていると、意外とばたばたしました。もっと早く起きて、海を眺める時間を長く取ってもよかったです。

この日は10時ごろから部屋に日差しが入り、それもきれいでした。結局、チェックアウトは11時ぴったりでした。

窓越しのハンモックと、日の当たるデッキに並ぶ二つの椅子、その先の海と空
2日目の10時ごろ。ハンモック、椅子、海と空が一緒に見える、お気に入りの眺めです。

それでも、まだいたかったです。虫が苦手な彼女まで「1週間くらいここにいたい」と言っていました。

また泊まりたい宿でした

虫に困ったことも含めて、自分はまた泊まりたいです。81,180円は、この1泊で過ごした時間を考えると、自分にはちょうどいい値段でした。

二人で、特別にゆっくりした時間を過ごしたい人には、ぜひ泊まってみてほしいです。海を眺めるのが好きなら、予定を詰めずに宿にいる時間を長く取ってほしいです。次は自分も、夕方のデッキと翌朝を、もっとゆっくり楽しむつもりです。

写真はNikon ZRで撮りました。このカメラを選んだ理由はNikon ZRの記事に書いています。明るさと色味は整えていますが、外観の写真を近所の家が写らないように切り抜いた以外、空や海、部屋の中の物には手を加えていません。


味や香り、虫の多さ、日差しは、今回の1泊で感じたことです。季節や棟によって変わると思います。