結論
Whisperは、対応するEC / HE環境を用意でき、強い押しごたえより静音性を優先する人向けです。ヒノキの自作40%ケースで使った範囲では、高い音が目立ちにくく、打鍵音は「すこっ、すこっ」という小さめの音に聞こえました。反発は柔らかく、やや軽めです。
一方、一般的なMX互換キーボードへそのまま挿す前提では選べません。音量の測定、長時間使用、HHKB Type-Sとの同条件比較もまだ行っていないため、本記事の評価は検証環境での主観に限ります。
向いている人・向かない人
向いているのは、次の条件に当てはまる人です。
- 対応するEC / HE用PCBとキーボード構造を確認できる
- 高音が目立ちにくい構成を作りたい
- 柔らかく軽めの反発が好みに合う
- 完成品を買うより、自分で構成を調整したい
反対に、強いタクタイル感や重い反発が必要な人、手持ちのMXホットスワップキーボードへ差し替えるだけで使いたい人には向きません。互換性を確認せずにスイッチだけ買うと、使える場所がありません。
検証条件と広告関係
Whisperを試すため、Capabully系の静電容量無接点PCBをヒノキの自作40%ケースに組み込みました。スイッチはXVX公式サイトで購入しています。この記事に成果報酬型広告、商品提供、貸与、スポンサー報酬による利害関係はありません。
| 項目 | 今回の条件 |
|---|---|
| 使用スイッチ | Whisper EC / HE 2-IN-1 Magnetic Silent Switch |
| 確認日 | 2026年4月25日 |
| 購入時の価格 | 70ピースで7千円台程度。クーポン利用後のため変動あり |
| PCB | Capabully系の静電容量無接点PCB |
| ケース | ヒノキの自作40%ケース |
| プレート | PC(ポリカーボネート)と思われるが未確認 |
| キーキャップ | Womier系キーキャップ |
| 設置面 | 木製デスク |
| 音量測定 | 未実施 |
| 長時間使用 | 未検証 |
ケース、プレート、キーキャップ、設置面が変われば、音と打鍵感も変わります。以下はスイッチ単体の絶対評価ではなく、この構成で確認した結果です。
実際に使ったときの音と打鍵感
打鍵音
今回の構成では、一般的なメカニカルスイッチで聞く「カチャカチャ」という高い音は目立ちませんでした。「すこっ、すこっ」という短い音で、木製デスク上でも耳に刺さりにくい印象です。
ただし、騒音計や同一マイクで測定していないため、音量をdBで比較することはできません。「静か」は実際に使ったときの主観であり、金属ケースや硬いプレートでも同じ結果になるとは限りません。
打鍵感
押し始めから底までの感触は柔らかく、強い段差はありません。個人的には、セブン銀行ATMのボタンを押したときの、少しゴム感のある反発に近く感じました。
軽い力で入力しやすい一方、押した指を強く返す感触は控えめです。重めのタクタイルスイッチや、反発が明確な静電容量無接点キーボードに慣れている場合は、物足りなく感じる可能性があります。
外観
外箱は白を基調とし、「踏雪」の文字が大きく入っています。スイッチ本体も白系で、開封時は透明トレーに並んでいました。外観から判断できるのはここまでで、白や透明を使った構成には合わせやすいと思います。
気になった点
対応環境の確認が必要
2026年9月6日に確認したXVX公式の注意書きでは、HEで使う場合はN極がPCB側を向くスイッチへの対応が必要とされています。MX軸用キーキャップに対応することと、MX接点式のPCBに挿して使えることは別です。
今回確認したのはCapabully系のEC構成だけで、HEキーボードでの動作は検証していません。購入前に、PCB側の対応スイッチ、磁極、取付方向の説明まで照合してください。
反発の軽さは好みが分かれる
静かさと柔らかさの代わりに、強い押しごたえはありません。スイッチの段差や反発を入力の手掛かりにしている人には合いにくいと思います。
測定と長期使用が残っている
現時点では、同一条件での録音、騒音計による測定、長時間タイピング時の疲れやすさを確認できていません。今回の評価だけでは、客観的な音量差や長期使用時の負担までは判断できません。
HHKB Type-Sとの主観比較
HHKB Type-Sは、静かさに加えて、押したときの反発がWhisperより分かりやすい印象です。Whisperはより柔らかく軽い方向で、完成品と自作部品という違いもあります。
| 比較した点 | Whisper(今回の自作構成) | HHKB Type-Sの印象 |
|---|---|---|
| 音 | 「すこっ、すこっ」という短い音 | 「スコスコ」とした音 |
| 反発 | 柔らかく、やや軽め | 押した感触がWhisperより明確 |
| 導入 | 対応PCBやケースが必要 | 完成品として使える |
この比較は同じ机、マイク、入力速度で行ったものではありません。どちらが何dB静かかは判断できず、選び分けるなら、Whisperは構成を自分で調整したい場合、HHKB Type-Sは完成品として使いたい場合が基準になります。
購入前に確認すること
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PCBとキーボードの対応状況 「EC / HE対応」という名称だけで判断せず、使用予定のPCB側の説明を確認します。
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反発の好み 軽く柔らかい感触が苦手なら、少量で試せるかを確認した方が安全です。
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構成全体 ケース、プレート、キーキャップ、机によって音は変わります。本記事と異なる構成では、同じ音になるとは限りません。
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現在の価格・在庫・保証 購入時は70ピースで7千円台程度でした。価格、クーポン、在庫、保証条件は変わるため、XVX公式の商品ページで確認してください。
今回の条件で選ぶなら
Whisperは、対応環境を用意できる人が、柔らかく軽い打鍵感と高音の少なさを狙うときの候補です。今回のヒノキ自作40%ケースでは打鍵音が小さく聞こえましたが、強い反発はありません。
購入前の優先順位は、静音性の評判より先に互換性、その次に反発の好みです。音量の実測、HHKB Type-Sとの同条件比較、長時間使用については未検証のため、確認できた段階で追記します。